自分史上最高のロードバイク
EQUILIBRIU CYCLE WORKSさんにオーダーしていたE1が組みあがりました。
世の中には沢山のロードバイクがあります。
カーボン全盛期の今ですがアルミ等の金属もどんどん良くなっている時代。
みなさんはクロモリにどんなイメージをお持ちですか?
みなさんはクロモリにどんなイメージをお持ちですか?
細身で重いけど乗り心地の良いロングライド向けの物でしょうか?
どんなパイプでどんなジオメトリーで組むか?
また、パイプも場所によって違うものを使ったり、まるで無限の様な組み合わせの中からたった一つの組み合わせで出来上がってくるクロモリのオーダーフレーム。
また、パイプも場所によって違うものを使ったり、まるで無限の様な組み合わせの中からたった一つの組み合わせで出来上がってくるクロモリのオーダーフレーム。
上の画像のEQUILIBRIUM CYCLE WORKSさんのシクロクロスモデルのMOLOT(モロ)
試乗のため受け取った瞬間に伝わるクロモリとは思えぬ程の軽さ、乗ってみるととにかくよく進むのが印象的でシクロクロスの太いタイヤを履いてると言う事を忘れるほどの体験でした。
その後は以前ブログに書いた通り、工房へお邪魔させていただきロードのE1も試乗をさせていただきました。
ビルダーの方に直接私の要望を伝え。
akia「今の硬いフレームは緩斜面では加速するけど、15%を超える坂ではフレームが硬くてペダルを踏めない程…
坂で助けてくれるコンフォートさを持ちつつ、ダウンヒルをしてもレーシングモデルの様に安定して走ってくれる。バランスのとれたモルトの様な感触のロードバイクが欲しい!後シートステーは綺麗な曲線にしてください!(重要)」
と言ったのを覚えています(笑)
見た目?もそうですが以前乗っていたNironeの方が圧倒的にキツイ坂でも上りやすかった事を伝えると…
ビルダーさん「シートステーの曲線は坂でダンシングしてトルクのかかった時にたわみ→元に戻ろうとする動きが坂で加速するのを助けてくれるからいいと思う。
また、フロントの三角(トップチューブ‣ダウンチューブ・シートチューブ)は柔らかく作るとダウンヒルで安定しなくなるから、フロントは軽くて硬いパイプ。リアは軽くて柔らかいパイプで組みましょう。」
と、私のわがままな要望があっけなく具体的な解決策を導き出していただけました。
大まかなパイプはほぼきまり、坂で助けてくれる様な工夫をリアに施していただき(書ききれませんがw)
ジオメトリの数値はフィッティングを受けてから決めることになりました。
リアに現行のモロと同じ曲げ加工を入れようかと提示されましたが、今回はスタイリング重視で当初の予定のままオーダー。
横方向の曲線は私のモデルの様に曲がっていますが、シートステーからチェーンステーにかけて縦方向にも緩やかに曲げ加工が入っています。
今思えばやってもらってもよかったかな?
…
それから数か月が過ぎ、メールにて溶接が終わったとの連絡がありました、
単色ペイントならアップチャージ無しで対応していただけるので、シンプルなクロモリにはそれでも全然よかったかもしれません。
私の場合はカスタムペイントを依頼したので、cook paint works さんにてペイントの依頼をしに行きます。
日程を調整してどんなペイントにするか…
初めて実物を見ましたが溶接されているのがウソみたいに綺麗に仕上げていただき大満足。
ペイントの要望としてはパールホワイトに黒いロゴを艶ありの仕上げ、それから赤の差し色を入れてくださいとのオーダー。
じゃあその差し色の赤をどんな風に入れようか?と言うところで…
私「白いフレームの内側にべったり赤を入れて汚れを目立たなくする機能性もある塗り方か、ラインのみの様なシンプルに仕上げるか悩んでいます。」
ペインターさん「わかりました。そしたらべったり赤を入れてしまうと完成車でもありがちな塗装になってしまうので、折角のオーダーフレームに綺麗なリアの曲線を生かすペイントにしましょう。
細い3mm程のラインをフレームの内側に、ブレーキアーチもその延長線上にラインを入れてリアエンドの小窓も赤く塗りましょう。」
それを聞いて悩みが吹っ切れました。
これがプロの人か…
ビルダーさんの時もそうでしたが、私の要望の本質を明確にしアプローチしていただける。
足を運び、現物を前に話導かれていくような。
何とも言えない静かな喜びの感覚に浸りながら出来上がりを待ちます。
出来上がったのがこちら。
ぱっと見はパールホワイトにブラックのロゴとシンプルな単色ペイントにみえるのですが。
角度を変えたら見えてくるシートステーとチェーンステー内側の赤いライン。
リアエンドの小窓細部にも赤を入れていただきました。
ビルダーさんの元へフレームを受け取った際に
ビルダーさん「シンプルだけど完成車じゃ絶対にありえない。
こういうペイントにこそカスタムペイントの価値がある」
と、大絶賛していただきました。
ビルダーさん「どこで組んでもらう?カネハチ?」
そんな言葉とリアルの知り合いでもあるあおじるさんや牛さんがお世話になっている。
サイクルカネハチさんへフレームを持ち込みました。
あおじるさんが話を通しておいてくれたおかげで、すんなりと話が通りコーティングやパーツの取り寄せなどを快諾していただきました。
カネハチさん「軽いっw私がオーダーしたのは2kg級ですが、これはかなり肉薄で軽量なパイプを使ってますね!」
カネハチさんはEQUILIBRIUMのお客さん第一号だそうで、そのころとはかなり変わってるみたいです。
部品が届き次第少しずつ組みあがっていく写真をあおじるさんが良く送ってくれました。
そして最終的に出来上がったのがこちら。
#equilibrium さんにオーダーしていたフレームが先程 #cyclekanehachi さんにて組み上げて頂きました。— アキア (@akia1025) February 23, 2019
クロモリだけど細身過ぎないパイプにシルバーのパーツを使いつつもクラシカルすぎず。
それでいて重さも8kgちょい、踏めばクロモリらしいしなりもある欲張りな1台が出来上がりました(*´ω`*) pic.twitter.com/NubSaxkn4V
変速の調子を見るためお店の近くを少しテストライド。
ビンディングで軽くダンシングするとすぐにペダリングとシンクロして加速していくのがわかりました。
本当によく進むフレームで、また別の日に坂でこのフレームをオーダーして間違いなかった…と改めて思うのですがそのお話はまた今度。
今回フレームをオーダーして感じたことは、今の自転車で何か課題に思っている事があればそれを解決する手段の一つがオーダーフレームかもしれません。
そして実際にオーダーしてみて2つ大きな発見がありました。
1つ目は、オーダーはサイズの合うフレームに…とよく言われますが…
個人的には自分の使う用途に合わせて、素材やジオメトリを組み合わせてくれる事に真の価値があると感じました。
このおかげで今まで乗ってきたどのロードよりも少ない力で進みます。
20%近くなるとその魔法の効果はさすがに薄くなりますが…
15%くらいでもゆっくりなら余裕を持って進めます。
2つ目は、クロモリのダウンヒルの挙動は驚くほどナチュラルで安心。
路面からの振動はほぼ気にならないので穴以外の路面は気にせず進めるます。
また、フロントは硬くて軽い素材を使って作っていただいたのでスピードとハンドリングにだけ集中する事ができます。
ダウンヒルの苦手な私でもあっけない程簡単にダウンヒルをこなせるので、女性にやロングライドする人に強くおすすめします。
1つだけデメリット
カーボンと比べるとどうしてもフレーム自体は重くなってしまう事。
これは重くなっても登りのは魔法の様に登ってくれるので乗り味的には全く負担を感じないのですが、輪行する際は「あぁ、ちょっと重いかな?」と感じてしまい女性の輪行には少し苦になるかもしれません。
自転車のみなら8kgなのですが、私はツールケースやフードポーチ等を含めると少し重さを感じます。
トランポメインの方ならほとんど気にしなくていいと思います。
フレームではありませんが、今の悩みは白いペダルが汚れやすいのでどなたか対策方法などあれば教えてくださいw
長くなってしまいましたが、クロモリオーダーフレームが出来上がってみて大満足です。
特に安定感とハンドリングの良さが気にっているので、なんだか自転車に乗るのが少しうまくなったような感覚に(笑)
自分と相性のいいスキー板を見つけた時の喜び…(伝わりませんねw
お気に入りのペンを使うような、人によってはカメラかもしれません。
自分のお気に入りの自転車のある生活は人生が少し豊かになった。
そんな気持ちにさせてくれる物に幸運にも出会うことができました。
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